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2022年9月20日

【2022トップイーストリーグA開幕戦結果】横河武蔵野アトラスターズ戦

いつも東京ガスラグビー部を応援いただき、ありがとうございます。
9月18日(日)に横河武蔵野グラウンドにて開催されました、2022トップイーストリーグA開幕戦は、30対10(前半14対10、後半16対0)で勝利しました。
次戦は10月1日(土)、トップイーストリーグA第2戦 セコムラガッツ戦(東京ガス大森グラウンド 13時キックオフ)なります。
引き続き熱いご声援をお願い致します。

■メンバー



■観戦記
トップイーストの開幕戦は、春のトーナメントで19対34と敗北を喫した横河武蔵野アトラスターズ。(以下、アトラスターズ)。
厳しい戦いとなるのは必至の相手だが、シーズン開幕戦、なんとしてでも勝利したいところだ。
大雨の影響で難しいコンディションの中、試合は東京ガスのキックオフでスタートした。 (雷雨の影響によりキックオフは15分遅れの15時15分)
雨天のため、両チーム共にキックを多く使いながらエリア獲得重視で試合を運んでいく。 お互いに慎重なゲームメイクとなった。

そんな中、先制したのはアトラスターズだった。
アトラスターズが東京ガスのミスから得たスクラムを押し込むと、東京ガスがコラプシングの反則。ペナルティを獲得したアトラスターズはタッチキックを選択し、一気に東京ガス陣内深くまで迫る。この後のラインアウトを獲得すると、モールを形成しインゴールまで一直線。最後は東京ガスがモールを故意に崩したとの反則が認められ、アトラスターズにペナルティトライが与えられた。前半7分、アトラスターズが7点を先制した。
雨中の試合、前後半通して鍵となるであろうスクラム・モールといったセットプレーで押し込まれ、東京ガスとしては非常に厳しい試合展開が予想される前半の入りとなった。

なおもリズムを掴めない東京ガスは、29分にも自陣22mライン中央付近でアトラスターズにPGを決められ、0対10と追加点を与えてしまう。このままズルズルと試合を運びたくない東京ガスは、手堅い連続攻撃でフェイズを重ねることで流れを掴んだ。

東京ガスは敵陣で連続攻撃を展開する。4フェーズ目のアタックから、9番山岡篤樹(流通事業本部)が右側のショートサイドに素早い動きで仕掛け一気に前に出ると、サポートについた14番新居良介(東部道管事業部)にパス。新居はサイドライン際に追いかけてくる相手ディフェンダーを内のステップで外すと、持ち味の瞬発力を活かした加速でインゴールまで一直線。追いすがる相手ディフェンダーに一歩も触れさせない、新居らしいトライでスコアした。今シーズンより新加入、キックの名手15番トーマス・ベル(人事部)のコンバージョンキックも成功し、33分、東京ガスは7対10と差を縮めた。

続くプレー、東京ガスは見事なアタックでまたしてもスコアする。
東京ガス陣内10mライン左付近で、アトラスターズがペナルティを犯すと、9番山岡がクイックリスタートで自ら仕掛け、9番山岡→4番星谷俊輔(流通事業本部)→9番山岡のパス交換で一気に敵陣22mまで攻め込む。バランスを崩した9番山岡はインゴールまで走り切ることは出来ないものの、11番千葉真之亮(神奈川導管事業部)に倒れながらもしぶとくパス。最後は11番千葉がタックルを受けながらも、サポートに来ていた1番鈴木健也(中央導管事業部)にオフロードパス。1番鈴木がそのままインゴールまで走り切りトライした。
9番山岡の好判断と仕掛けにチーム全体がスイッチを入れて反応し、精度高い繋ぎでトライを取り切った。
今シーズンのスローガンである、"アグレッシブアタッキングラグビー"を体現した素晴らしいトライであった。
コンバージョンキックも成功し、35分、東京ガスは14対10と逆転に成功した。このままスコアは動かず前半は終了する。

雨脚が強まる中、後半はスタートする。
基本プレーの精度がより求められる天候状況で、東京ガスは15番ベルの高精度かつ長い弾道のキックを中心にしたエリマネジメント、FWのセットプレーで徐々に流れを掌握していった。

後半8分には、アトラスターズ優勢であったスクラムを東京ガスが押し込みアトラスターズの反則を奪う。15番ベルのロングタッチキックから一気に自陣10mから敵陣22m内まで攻め入り、ラインアウトから攻撃を仕掛けると、アトラスターズがまたも反則を犯した。東京ガスは敵陣22m内左付近からペナルティーゴールを狙うと、これを15番ベルがキッチリ決めた。後半9分、東京ガスは17対10と差を広げた。

後半13分には、アトラスターズボールスクラムを東京ガスがまたしても押し込みペナルティを獲得し、タッチキックから敵陣22m内まで攻める。敵陣でプレーを継続する中、東京ガスがこぼれ球を裏にキックし相手を背走させると、これに途中出場の23番小泉泰介(お客さま保安部)が猛チェイス。キック処理した相手プレーヤーに激しくプレッシャーをかけると、このブレイクダウンでアトラスターズがペナルティを犯した。相手ゴールポストほぼ正面となったこの位置で、東京ガスは堅実にペナルティゴールを選択。後半17分、これを15番ベルが確実に決め、20対10と差を広げた。

後半21分には自陣での連続攻撃から、10番宗像仁(神奈川導管事業部)が敵陣22m内深い位置まで侵入するロングキック。相手バックスがボール処理をエラーしノックオンすると、東京ガスは相手ゴール前でマイボールスクラムのチャンスを得た。このスクラムで東京ガスはまたしても相手のペナルティを誘うと、流れは完全に東京ガスへ。タッチキックからラインアウトボールを獲得すると、モールを形成。そのまま力強く押し込み、最後は17番橋本一真(西部導管事業部)がトライした。難しい位置のコンバージョンも15番ベルが難なく沈め、後半26分、27対10とした東京ガスは勝利を大きく手繰り寄せた。
残り時間、エリアをしっかり取りながらじっくり試合を進めていく東京ガスに対し、アトラスターズには焦りが見え始める。
東京ガスのキックに対し、相手バックスが自陣から強引にカウンターアタックを仕掛けるも、14番新居がこの相手を一発で仕留める。
ここに東京ガスのサポートプレーヤーが一気に辿り着くとプレッシャーをかけ、アトラスターズはたまらずペナルティを犯した。
敵陣10mと22m間中央付近のこの位置からペナルティゴールを狙うと、15番ベルがこれを成功。
後半29分、東京ガスは30対10と差を広げ、試合を決定づけた。
東京ガスはこの後も危なげなく試合を運び、東京ガス30対10横河武蔵野アトラスターズでノーサイドとなった。

悪天候の中、東京ガスは終始キックをベースとした試合を展開し、エリアマネジメントで優位に立った。
また、序盤苦しんだスクラム・ラインアウトモールであったが、後半は東京ガスが完全に支配したこともゲーム展開に大きく影響した。

この日POM(Player of the Match)に選ばれた15番ベル、10番宗像の効果的なキックによりに敵陣プレー出来た事、FWのセットプレー、特にフロントロー6人(1番鈴木 2番小川 3番春名 16番小俣 17番橋本 18番小山)の活躍により、スクラムで圧倒出来た事が勝因であろう。

また、苦しい展開となった前半、自らの強気な仕掛けで2トライを演出した9番山岡のプレーも、スコアに直結する素晴らしい働きであった。

さらには、6番上原充(北部導管事業部)の効果的なタックル、ブレイクダウンワークにより、相手に流れを渡さなかった。また、後半の入り、試合の流れが混沌としている状況で、相手のハイパントを悪天候の中でもキッチリ確保したプレーは、これぞ上原といった試合を引き締めるプレーであった。(上原は、チーム内POMに選出)

次節は、ホームでのセコムラガッツ戦(10月1日土曜日 13:00キックオフ予定)となる。強力スクラムとモールを武器にする相手に対し、規律面とセットプレーの更なる充実を図り、試合に臨みたい。

■中瀬監督コメント
いつも東京ガスラグビー部へのご声援ありがとうございます。
今日の試合は、アウェイでのシーズン開幕戦という緊張感に加え、雷雨による試合開始時間の遅延や試合途中の豪雨など、これまで経験したことが無いようなトップイーストの開幕戦となりました。
非常に難しい状況での試合でしたが、選手達は常に自分のやるべき役割と責任に矢印を向け、自分達の強みをしっかり理解しながら、この悪天候におけるゲームプランを確実に遂行してくれました。
特に、スクラムで優位に立てたことと、キックを効果的に使ったエリアマネジメント、1対1のコンタクトエリアで強く戦えていたことは勝利の大きな要因になりました。
また、グランド内での選手達の精神的な成長も感じることができたのは大きな収穫でした。 春から夏にかけて積み上げてきたことは着実に成果として表れており、これからも1試合1試合、謙虚にひたむきに成長を続けていきたいと思います。
引き続き、東京ガスラグビー部をよろしくお願いいたします。

■主将コメント(20番 鈴木)



本日も応援ありがとうございます。
大雨の中、現地に足を運んで頂いた皆様の声援は本当に力になりました。
大切な秋の公式戦の初戦、春のトーナメントで敗れたアトラスターズ相手にしっかりリベンジし、良い流れで次戦に繋げられるよう準備をしてきました。
台風の影響もあり、ゲームプランの変更もありましたが、準備してきたフィジカル、セットプレーで優位に立ちゲームを進めることが出来たと思います。
次戦のセコムも春のトーナメントで敗れた相手ですが、臆することなくチーム一丸となって戦い勝利しますので、是非大森グラウンドで応援して頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

■選手コメント(15番ベル)




First of all I’m very grateful for the opportunity to represent Tokyo Gas and i very much enjoyed my first game for the team.
It was a tough competitive game today in difficult weather conditions, lots of praise has to go to our forward pack that gave us a good platform at set piece to build pressure and ultimately get points on the score board to help us win the match.
And a big thank you has to go to the support staff and supporters behind the team in preparing us well over the last couple months in preparation for the season and I look forward to the rest of the season ahead.

まず最初に、東京ガスの代表として出場する機会をいただき、とても感謝しています。また、東京ガスでの最初の公式戦をとても楽しむことができました。
今日の試合は、難しい天候の中でのタフな試合でしたが、相手にプレッシャーをかけるために、セットプレーで良い土台を作り、最終的に得点に結びつけ、勝利に導いてくれたフォワード陣を賞賛したいと思います。
また、この数ヶ月間、シーズンの準備のために、チームを支えてくれたサポートスタッフ、サポーターの皆さんには本当に感謝しています。
この先の残りのシーズンも楽しみにしていこうと思います。

■選手コメント(6番上原)



本日は、悪天候の中準備して下さったスタッフの皆様、メンバー外、そして横河武蔵野アトラスターズの皆様に感謝致します。
大雨ということもあり、FW戦になると予想していました。
試合序盤、横河さんのセットプレーからプレッシャーを受けましたが、試合中に修正できたことで、優位にゲームを運べました。個人として反省点もありますが、初戦を勝てた事を嬉しく思います。
これから一戦一戦勝ち進み、最終戦秩父宮で笑って終われるよう、チームとして積み重ねていきたいです。
本日は、ご声援ありがとうございました。