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2022年7月11日

【春季交流戦トーナメント 3・4位決定戦結果】横河武蔵野アトラスターズ戦

いつも東京ガスラグビー部を応援いただき、ありがとうございます。
7月10日(日)に東京ガス大森グラウンドにて開催されました、春季交流戦トーナメント 3・4位決定戦 横河武蔵野アトラスターズ戦は、19対34(前半7対15、後半12対19)で敗戦しました。

横河武蔵野アトラスターズのキックと展開を織り交ぜたプレーに優位にゲームを運ばれ、敗戦という悔しい結果となりました。
この結果を持ちまして、最終順位は4位となりました。
横河武蔵野アトラスターズの皆様、レフリーの皆様、応援してくださった皆様、 ありがとうございました。

春シーズンは本試合を以って終了となります。秋のトップイーストリーグ優勝奪還に向け、ラグビー部一同、一丸となって精進してまいりますので、引き続き熱いご声援をお願い致します。




■観戦記
準決勝 セコムラガッツ戦での悔しい敗戦から一週間、春シーズンラストゲーム(春季交流戦トーナメント3・4位決定戦)の相手は、横河武蔵野アトラスターズ(以下、アトラスターズ)となった。
アトラスターズは、バックスの展開力に加えキックによる巧みなエリアマネジメントが強みの賢いチームだ。
東京ガスは、先日のメンバーから数人を入れ替えたメンバー編成で試合に臨む。
トーナメント優勝の道は閉ざされたものの、東京ガスの目指すラグビーを体現し、秋に向けて自信をつけてラストゲームを終えたいところだ。

試合は、アトラスターズのキックオフで開始する。
まずはキックによる陣地回復を図りたい東京ガスであったが、キックオフ直後に出鼻をくじかれた形で先制トライを許してしまう。
キックオフをレシーブした東京ガスはラックを作ると、続く2フェイズ目のアタックでノックオン。そのこぼれ球をアトラスターズが獲得すると、アトラスターズバックスが素早く外に展開。
アトラスターズは、外に展開することで生まれた東京ガスの裏のスペースに再獲得を図るショートパントキックを放つと、これを狙い通り10番が再獲得。そのまま無人のインゴールに駆け込んだ10番が、左サイドにトライした。前半1分、ノーホイッスルトライを許した東京ガスは0対7とされた(コンバージョン成功)。

すぐに取り返したい東京ガスは、前半8分に10番宗像仁(神奈川導管事業部)の50:22キックで敵陣22m内でのスコアチャンスを得るものの、最後はペナルティを犯してしまいトライを取り切れない。
このトライチャンスは逃した東京ガスであったが、続くアトラスターズの反撃を9番山岡篤樹(流通事業本部)のジャッカルで断ち切り、またしても敵陣に攻めこむと、しつこいプレッシャーから得点した。
前半17分、相手陣ゴール前からアトラスターズ10番が陣地回復のキックを狙うと、9番からのパスキャッチをエラーしてしまう。ここに4番小野悠太(神奈川導管事業部)、9番山岡篤樹(流通事業本部)が二人がかりでしつこくプレッシャーをかけると、相手10番は崩れた体勢からキックを放ったが、ミスキックとなった。中途半端に飛んだボールは、待ち構えていた6番根來拓哉(神奈川導管事業部)の手元にすっぽりと入る。ゴール前で相手ディフェンダーの1対1となった根來は、器用なステップで相手を抜き去り、左サイドにトライした。10番宗像のトライ後のコンバージョンも成功し、前半17分に7対7の同点に追いついた。

この後は両チーム共にミスやペナルティを犯し、流れを作れない。
東京ガスはスクラムを押し込みペナルティを獲得するシーンや、ラインディフェンスから11番稲吉渓太(都市ガス化推進部)、13番矢澤蒼(都市ガス化推進部)、6番根來が次々にプレッシャーをかけ一気に相手を押し戻すシーン等、いくつか見せ場は作るものの、要所でのミスが目立ち、攻めあぐねた。

流れを掴み切れない東京ガスは、前半37分、アトラスターズに勝ち越し点を許してしまう。東京ガス陣内22mの左ラインアウトから、テンポあるアタックで徐々にゲインを切られると、最後は相手14番にトライを許し、7対12と差を広げられてしまった(コンバージョン失敗)。
前半終了間際にもアトラスターズにペナルティゴールを成功されると、東京ガス7対15アトラスターズのスコアで前半を終えた。

後半に入っても、東京ガスにとって難しい流れで試合が動いていく。
東京ガスがアトラスターズ陣内で連続攻撃を仕掛けるも、ノックオンでボールをこぼすと、相手にボールを奪われてしまう。
奪ったボールをすかさずアトラスターズ9番がロングキックすると、ボールは東京ガス陣内22mラインの内側を割る50:22キックとなった。一気に自陣深くまで返された東京ガスは、アトラスターズにラインアウトモールを形成されるとそのままトライを許した。
後半7分、7対22とまたしても差を広げられてしまった(コンバージョン失敗)。

嫌な流れを断ち切りたい東京ガスは、バックスの切れ味鋭いアタックで魅せる。
アトラスターズ陣内右10m付近のラインアウトから一気に外に展開すると、15番千葉真之亮(神奈川導管事業部)が抜け出す。抜け出した千葉が外に流れ、スイッチして内側に入ってきた14番新居良介(北部導管事業部)にパスすると、新居が魅せた。アトラスターズ15番のタックルをものともしない力強いランで抜け出すと、インゴールに向かってぐんぐん加速しながら相手ディフェンダーを置き去りに。最後はインゴール左隅に飛び込みトライ。後半11分、新居らしさが詰まったこのトライで、12対22と差を縮めた(コンバージョン失敗)。

このまま差を縮めていきたい東京ガスではあったが、またしてもアトラスターズに得点される。
アトラスターズ12番に50:22キックを成功され、一気に東京ガス陣内深くまで侵入されると、後半の入りと同じような形で、ラインアウトモールからトライされてしまった。後半17分、12対29とアトラスターズに再度突き放されてしまった(コンバージョン成功)。

2T2G以上の17点差をつけられた東京ガスは、この後も、要所でのミスやペナルティによる自滅でチャンスを掴み切れない。
途中出場の21番貴島由良(東部導管事業部)、11番稲吉の積極的なアタックでのロングゲインからチャンスを作り、途中出場の16番小俣勇也(神奈川導管事業部)のトライで19対29(コンバージョン成功)とした時点で、既に時計の針は後半35分を指していた。

最後のチャンスを信じて戦う東京ガスであったが、直後のアトラスターズキックオフでアトラスターズのビッグプレーを食らってしまう。キックオフをキャッチした貴島に対し、ドンピシャのタイミングでアトラスターズ21番がタックルで突き刺さると、貴島は仰向けに倒され、一気にカウンターラックで乗り越えられてしまった。このプレーに東京ガスはたまらずペナルティ犯すと、アトラスターズはタッチキックからのラインアウトモールで、またしてもトライした。後半38分、19対34(コンバージョン失敗)ととどめを刺された東京ガス。スコアはこのまま動かず、19対34で試合終了した。

春シーズン、最後の2試合には敗れたものの、トップイーストリーグにおける自分たちの現段階の実力、立ち位置を知るために良い機会となった。
秋のトップイーストリーグは、今春敗れたセコムラガッツ、アトラスターズに加え、昨年2敗を喫しトップイーストリーグ優勝の座を奪われたヤクルトレビンズ、強豪の秋田ノーザンブレッツと同グループとなる。
熾烈な戦いが予想されるグループだが、春の課題を克服し、チームとしてさらに成長し、優勝を奪還してほしい。



■中瀬監督コメント
いつも東京ガスラグビー部へのご声援ありがとうございます。
今日は春シーズンの最終戦ということで、自分達がやろうとしているラグビーの「Style」をいかに多くの場面で出せるか、ということにフォーカスして臨みました。
アタック面では、グランドを広く使いながら、ボールを動かす速さと外側のスピード勝負で相手を崩して何度もチャンスを作り出し、ディフェンス面でも、個々の強いタックルと仲間同士の良い連携からピンチをチャンスに変える場面がたくさんありました。
また、この5試合を通じて、昨年出番の少なかった選手も含め、たくさんの選手をテストできたことはチームとして大きな収穫になりました。
ただ、春シーズン共通の課題として、試合の中で良い流れを維持できないということも理解できました。そこは、大事な場面でのセットプレーのミスやチーム共通の基本スキルを徹底できないことに大きな問題があると思いますので、これから夏を通じてしっかり取り組んでいきたいと思います。
選手達は2月の体づくりから本当によく頑張っていますので、今後更なる成長を楽しみにしています。
引き続き、東京ガスラグビー部をよろしくお願いいたします。

■鈴木主将コメント
応援頂いた皆様、本日はありがとうございます。
春のトーナメントの3位決定戦の横河戦は34−19で敗れてしまいました。

試合開始直後のミスから点を失い、終始横河の流れでゲームを進ませてしまいました。
春から行ってきたアタックの形でトライを取ることも出来、秋に向けての課題、強みを再確認出来た試合でした。

4位という結果はチームとして望んだ結果ではありませんでしたが、秋に向けてチーム一丸となり年間の目標であるトップイースト優勝を目指していきます。
今後ともご声援の程よろしくおねがいいたします。

■MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)のコメント

13番 矢澤蒼
選出理由:運動量・ディフェンスでの貢献
矢澤コメント:本日の試合、多くのご声援誠にありがとうございました。そしてMOMに選んでいただきありがとうございます。
試合の開始から最後の瞬間まで自分ができることを精一杯プレーし、コミュニケーションを取り続けようと試合に挑みました。
試合開始から要所で流れをものに出来なかったものの、後半は相手を分析し、共通認識を持って良いアタッキングラグビーができた部分もありました。
今後、更に良いラグビーができるよう日々の練習で更に鍛錬していきたいと思います。引き続き、応援の程どうぞ宜しくお願いいたします。

■登録メンバー
1.鈴木健也(中央導管事業部)2.橋本一真(西部導管事業部)3.春名宏一(人事総務部) 4.小野悠太(神奈川導管事業部) 5.トロイカレンダー(人事部)6.根來拓哉(神奈川導管事業部) 7.髙野祐史(神奈川産エネ部) 8.鈴木達哉(流通事業本部)9.山岡篤樹(流通事業本部)10.宗像仁(神奈川導管事業部)11.稲吉渓太(都市ガス化推進部)12.黒澤健(リビング営業部)13.矢澤蒼(都市ガス化推進部)14.新居良介(北部導管事業部)15.千葉真之亮(神奈川導管事業部)

リザーブ
16.小俣勇也(神奈川導管事業部)17.峨家直也(都市ガス化推進部)18.松田倫太郎(神奈川導管事業部)19.星谷俊輔(流通事業本部)20.下山田領治(神奈川導管事業部)21.貴島由良(東部導管事業部)22.大矢雄太(中央導管事業部)23.三浦惇(東京ガスリビングライン(株))