NEWS

2022年6月20日

【春季交流戦トーナメント 3回戦結果】日立製作所Sun Nexus戦

いつも東京ガスラグビー部を応援いただき、ありがとうございます。
6月18日(土)に東京ガス大森グラウンドにて開催されました、春のオープン戦 日立製作所Sun Nexus戦(以下、日立製作所)戦は、56対7(前半35対7、後半21対0)で勝利しました。

東京ガスはブレイクダウンやスクラムでのバトルで常に優位に立ち、攻守ともに精度高くプレーし続け、快勝を収めることが出来ました。
日立製作所の皆様、レフリーの皆様、応援してくださった皆様、 ありがとうございました。

次戦は、7月3日(日)13時キックオフ、東京ガス大森グラウンドにてセコムラガッツ戦(春季交流戦トーナメント 準決勝)となっております。引き続き熱いご声援をお願い致します。


■観戦記
東京ガスラグビー部にとって今シーズン初めての公式戦(ジャパンラグビートップイーストリーグ2022春季交流戦トーナメント 3回戦)となるこの試合。
春のオープン戦2試合(富士フイルム戦、中部電力戦)の反省を踏まえつつ、自分たちのスタイル・強みを存分に発揮することで確実に勝利を収め、準決勝に駒を進めたい。
試合は、東京ガスのキックオフからスタートした。東京ガスは前半の入りからコンタクトバトルで優位に立ち、マイボールキープの時間を増やしながら主導権を握っていく。
まずは、前半7分に東京ガスが先制する。自陣10m左マイボールラインアウトからモールを形成すると、9番山岡篤樹(流通事業本部)が敵陣10m付近にハイパントを蹴りこむ。そのハイパントを猛然とチェイスする上原充(北部導管事業部)が相手のボールキャッチャーにプレッシャーをかけると、相手はうまくキャッチすることが出来ずにボールを取りこぼしてしまう。ボールはチェイスする東京ガス側に転がった。そのこぼれ球を12番黒澤健(リビング営業部)が冷静に処理し、黒澤の右サイドから角度を変えて走り込んだ14番新居良介(北部導管事業部)にフラットなパスを送る。外側に注意を払っていた日立製作所のディフェンスラインの隙を見逃さず、新居は鮮やかなスピードのランでゴールポスト真下まで一直線。会場がざわめくようなトライで東京ガスが7対0と先制した。
その直後のキックオフリスタートで、日立製作所がダイレクトタッチの反則を犯すと、またしても東京ガスがスコアした。
前半9分、マイボールのセンタースクラムから右展開すると、9番山岡からボールを受けた15番千葉真之亮(東京ガスネットワーク(株))がファーストレシーバーながら強気に自分で仕掛ける。外側斜めに走りながら、相手のディフェンスラインのギャップに仕掛けると、相手のタックルを外す強さも見せ、敵陣22m付近まで一気にロングゲイン。このアタックで勢いを作ると、直後のラックから9番山岡のパスに走り込んだ4番上野健志郎(東京ガスネットワーク(株))が相手ディフェンスをラインブレイクしトライ。14対0とした。4番上野の表(前)に5番トロイ・カレンダー(人事部)も走り込み、相手のディフェンスのノミネートミスを生むことで、4番上野の綺麗なラインブレイクが生まれた。シンプルでありながら効果的なアタックで、東京ガスは連続してスコアした。
この後、東京ガスにとってはこの試合初めての自陣ゴールラインを背負ってのディフェンスの時間帯となった。ペナルティを何度か起こしピンチを招くものの、ゴールラインは割らせない。12番黒澤の相手キーマンへの激しいコンタクトは、チームを引き締めた。
最後は相手ラインアウトのミスボールに対し、4番上野が素晴らしい反応でそのこぼれ球をセービング。マイボールとすると、このボールをキックのスペシャリスト、10番宗像仁(神奈川導管事業部)が左足ロングキックで敵陣深くに落とした。バウンドしたボールは相手バックスリーの間を転々と転がり、相手のゴールライン付近まで到達する効果的なプレーとなり、東京ガスは一気に陣地を取り返した。
ピンチを脱した東京ガスは、前半23分に再びスコアする。
ハーフウェイライン左の相手ボールラインアウトのこぼれ球を、2番橋本一真(西部導管事業部)が好反応し獲得、ラックを作ると、人数の余った左大外まで素早くボールを運ぶ。ボールを受けた11番家村竜太朗(中央導管事業部)は、内側から追いすがる相手タックラーをスピードで振り切ると、最後は相手フルバックとの一対一も綺麗に抜き去り、そのままインゴールに飛び込んだ。素晴らしいカウンターアタックで、21対0とさらに点差を広げた。
続くリスタートの相手キックオフからも、東京ガスはノーホイッスルでスコアする。
両チームがクリーンキャッチ出来ずにバウンドしたボールを12番矢澤蒼(都市ガス化推進部)が獲得すると、サポートに来ていた1番鈴木健也(中央導管事業部)に繋ぐ。1番鈴木は、手堅く力強いキャリーで前に出ると、一気に敵陣10m付近までキャリーした。その後、8番鈴木達哉(流通事業本部)の力強いキャリーでさらに前に出ると、最後は15番千葉のショートサイドを切り裂くランで一気にゴール前まで攻め込み、サポートに来ていた5番カレンダーへと繋ぎトライ。前半26分、28対0とした。
しかし、日立製作所もやり返す。ラインアタックから、相手のキーマンであるフルバックにラインブレイクされると、そのまま外側のウイングまでボールを運ばれトライを許してしまう。前半32分、一瞬の隙をつかれた東京ガスは28対7と差を縮められた。
このまま前半が終了するかと思われた前半39分、東京ガスはFWの奮闘でトライを取り切った。
敵陣22m内相手ボールスクラムを一気に押し込むと、日立製作所はたまらずに反則を犯してしまう。スクラムでペナルティを獲得した東京ガスは、タッチに出しマイボールラインアウトからモールでトライを狙う判断を選択。ラインアウトを成功させモールを組むと、一気にインゴールまで押し込みトライ。35対7とし、前半を終了した。
スコアチャンスで取り切った東京ガスのアタック精度の高さが、前半のスコアに顕著に表れた結果となった。

しかし、後半に入るとその流れは一変する。東京ガスは、仕留め切りたいシーンでのミスが続いてしまう。FWのスクラムでは圧倒し、ブレイクダウンを要所で制圧、敵陣でのスコアチャンスを何度も作るものの、トライを取り切れない。後半最初のスコアは後半26分となった。敵陣22m内右ラインアウトからモールを形成すると、そのままゴール前まで押し込んでいく。ゴール前からはラックサイドのアタックに切り替えると、順目にフェイズを重ねていく。最後は5番カレンダーがゴールポスト真下にトライ。42対7と、後半最初のスコアに成功した。
後半の入りから自らのミスで苦しみながらも、日立製作所には決してスコアさせず、修正しスコアしたことは素晴らしかった。
この後34分には、敵陣ゴール前相手ボールスクラムに対し、またしてもプレッシャーをかけると、インゴールにこぼれ出たボールを9番山岡が好反応で、すかさずグラウンディングしトライ、49対7とした。
後半40分にも、ゴール前のラックから13番矢澤が空いたスペースを見逃さず、9番山岡からのパスを受けそのままトライ。56対7とし、東京ガスの勝利でノーサイドとなった。

前半の入りから、一人ひとりの前に出る強さとそれに対するサポートプレーヤーの仕事量、FWのスクラムの優位性をベースに、試合の主導権を握り続けた東京ガス。特に、スクラムで相手を圧倒し続けたことで、苦しい状況でも主導権を握り返すことが出来たのは大きかった。
今シーズンのスローガンでもある“Aggressive Attacking”を終始出し続けられたことは、今後の試合に向けての自信となるだろう。

また、この試合複数回あった9番山岡のハイパントは、コントロール・飛距離の面でどれも精度高く、チームの武器となった。後半の苦しい状況で、この山岡のハイパントにチェイスし、激しいタックルから相手ペナルティを獲得した根來拓哉(神奈川導管事業部)、山岡のハイパントを自らキャッチしチャンスに繋げた三浦惇(東京ガスリビングライン(株))のプレーも素晴らしかった。

一方、後半になるとチャンスで仕留め切ることが出来なかったことは今後の課題であろう。上位チームとの試合では、スコアチャンスでいかに取り切るか、ピンチでいかに守り切れるかが勝敗に直結する。次節のセコムラガッツ戦でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、とても楽しみである。


■中瀬監督コメント
いつも東京ガスラグビー部へのご声援ありがとうございます。
今日は今シーズン最初の公式戦ということで、秋のトップイースト同様、より試合に向けた準備を大切にしながら、これまでの反省点を踏まえ、自分達の強みを全力で出すことを意識して臨みました。
今日の選手達のマインドは非常に充実しており、特に前半は、コンタクトエリアで前に出続け、スペースにボールを動かすスピードを早くするという自分達のやりたいラグビースタイルを大半の時間で貫くことができました。
特にFWは、試合を通じてスクラムで相手へ圧力をかけ続け、苦しい時間帯もチームに勇気とエナジーを与え、チーム全体が日々成長していることを実感できる試合になりました。
まだまだ課題もたくさんありますが、常に前向きに、次の試合に向けて良い準備をしていきたいと思います。
引き続き、東京ガスラグビー部をよろしくお願いいたします。


■鈴木主将コメント
応援頂いた皆様、本日はありがとうございます。春のトーナメントの初戦となる日立製作所戦も先週と同様Set Speedをテーマに掲げ試合に臨みました。
この試合は自分達が冬から鍛えてきたセットプレー、DFを起点にチャンスを作り出し、試合の入りから得点を連取する事が出来ました。
最後までメンバーに選ばれた23人がファイトすることで次戦にも繋がる良い試合が出来たと思います。
試合は一週空きますが、その間もチーム全体で切磋琢磨し、より良い状態で次戦に臨みます。今後ともご声援の程よろしくおねがいいたします。


■MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)のコメント

4番:上野健志郎
選出理由:仕事量多く、献身的に体を張り続けた。
コメント:今日の試合は今シーズンの初戦ということで緊張しましたが、アグレッシブなプレーをすることを意識してプレーしました。規律やフィットネスの面はまだまだ足りていないので次の試合に向けて成長していきたいと思います。新人からチームを盛り上げていけるよう頑張っていきます。


■登録メンバー
1.鈴木健也(中央導管事業部)2.橋本一真(西部導管事業部)3.蛯名崇博(導管部) 4.上野健志郎(東京ガスネットワーク(株)) 5.トロイカレンダー(人事部)6.上原充(北部導管事業部) 7.髙野祐史(神奈川産エネ部) 8.鈴木達哉(流通事業本部)9.山岡篤樹(流通事業本部)10.宗像仁(神奈川導管事業部)11.家村竜太朗(中央導管事業部)12.黒澤健(リビング営業部)13.矢澤蒼(都市ガス化推進部)14.新居良介(北部導管事業部)15.千葉真之亮(東京ガスネットワーク(株))

16.小山洋平(中央導管事業部)17.小川一真(都市ガス化推進部)18.春名宏一(人事総務部)19.小野悠太(神奈川導管事業部)20.根来拓也(神奈川導管事業部)21.貴島由良(東部導管事業部)22.稲吉渓太(都市ガス化推進部)23.三浦惇(東京ガスリビングライン(株))