NEWS

2021年11月1日

【観戦記】トップイ−スト–A 第5節 クリーンファイターズ山梨戦

10月31日(日)御勅使南公園ラグビー場(山梨県南アルプス市)にて開催されました、トップイ−ストリーグ–A 第5節 クリーンファイターズ山梨戦は、62—5(前半31対0、後半31対5)で勝利しました。
前節の悔しい敗戦から2週間、トップイースト-Aの折り返しとなる試合で、今シーズン初出場のメンバーが躍動し、堅実なプレーで勝利を手に入れることができました。それでは観戦記をお送り致します。

【観戦記】
前節の悔しい敗戦から2週間、トップイースト-A折り返しとなった第5節は、クリーンファイターズ山梨を相手にアウェイでの戦いとなった。9月11日のホームゲームでは快勝しているとはいえ、パワフルな外国人選手も所属しており、油断はできない。
クリーンファイターズ山梨のキックオフで試合はスタートする。
まずは敵陣で優位に試合を進めたい東京ガスであったが、反則を重ねてしまい、思うように試合を進めることが出来ない。
すぐに修正したい東京ガスは、前半9分、敵陣左22m内ラインアウトを起点に、右に攻撃を重ね、最後は数的優位の状況からバックスに展開、13番西田悠人(都市ガス化営業部)がインゴールに飛び込んだ。5対0とまずは先制に成功する。続く13分には、敵陣右22m内ラインアウトから今度はフォワードがスコアする。モールを形成するとみせかけて、ボールをそのままキャリーした7番粕谷俊輔(経理部)がトライ。10対0とした。
東京ガスの攻守の要である西田と粕谷のトライで、まずは試合の主導権を握りにかかる。

26分には、敵陣右22m内ラインアウトからモールを形成すると、ゴール前まで押し込む。最後は、崩れたモールから持ち出した8番ジャスティン・ダウニー(人事部)が押し込んでトライ。ゴールも成功し、17対0と着実にスコアを重ねていく。

直後のキックオフでは、大外までバックスでボールを運ぶと、11番マイケル・ザキーア(人事部)が抜け出す。すぐに大きく空いた裏のスペースに蹴りこむと、相手バックスとの競争になる。かろうじて先に追いついた相手バックス選手は、自陣22m内で外に蹴りだすことしかできなかった。
そして、その後のマイボールラインアウトから展開。7番粕谷俊輔(経理部)からのパスに角度をつけて走りこんだ12番長尾岳人(都市エネルギー事業部)が力強く抜け出し、一気にゴール前まで前進する。その後ラックを重ねると、最後は左展開、再び12番長尾岳人(都市エネルギー事業部)がボールを持ち、インゴールに飛び込んだ。30分、東京ガスは24対0と差を広げた。

35分には、15番ジョーダン・ジャクソン=ホープ(人事部)が相手キックからのカウンターで能力の高さで魅せる。相手ディフェンス網の穴を縫うように自陣から50メートル近く抜き去ると、最後はサポートに来ていた山岡篤樹(営業第二事業部)にパス。そのまま山岡がトライし、31対0と突き放した。ここからスコアは動かず、前半は31対0の東京ガスリードで終えた。

東京ガスは、後半入りから早速リザーブメンバーを投入する。16番小俣勇也(神奈川導管事業部)、17番峨家直也(都市ガス化営業部)、18番伊藤欣末(神奈川導管事業部)、22番矢澤蒼(都市ガス化営業部)が、1番、2番、3番、12番との交代で早速出場した。
後半開始からギアをさらに上げていきたい東京ガスは、早速スコアする。
敵陣でフェイズを重ね、着実に前進する。最後はゴール前でアドバンテージをもらったまま左に展開、後半4分、9番山岡篤樹(営業第二事業部)が、ジョーダン・ジャクソン=ホープ(人事部)にパス、15番ジョーダンが持ち味のカットアウト(外に流れて相手ディフェンスをずらす技)で相手バックスを綺麗に抜き去りそのままインゴールを陥れた。後半の入りも東京ガスがスコアし36対0。

9分には、またしても東京ガスに追加点が生まれる。敵陣22m内で、15番ジョーダン・ジャクソン=ホープが相手ディフェンダーを抜き去る。最後は複数の相手ディフェンダーに絡まれながらも、内側にサポートに来ていた8番ジャスティン・ダウニー(人事部)にパス。そのままトライとなり、43対0とした。

このまま差を広げていきたい東京ガスであったが、21分、自陣深くでモールを形成されると、そのままトライを奪われてしまった。43対5とこの試合初めて得点を許してしまう。

この後は、両チームスコア出来ない時間が続いた。
東京ガスは、ハードなタックルとブレイクダウンでコンタクトエリアを制圧し、試合を優位に進めるものの、最後に反則を犯してしまいスコアしきれない。しかし、相手の攻撃は完全にシャットアウトし、相手にスコアさせることは許さなかった。
途中出場の19番髙橋湧(需要開拓部)、20番上原充(北部導管事業部)のファイトあるプレーは、チームを引き締めた。

次のトライは後半36分に生まれる。
東京ガスが敵陣でフェイズを重ねると、グランド中央付近のラックで密集サイドが大きく空いた。このスペースを21番貴島由良(東部導管事業部)が逃さず、そのまま抜け出して中央にトライ。50対5とした。
この後は、疲れの色が見えてきたクリーンファイターズ山梨を、東京ガスが怒涛の攻めで突き放した。

後半39分、キックカウンターを仕掛ける相手バックスに、8番ジャスティン・ダウニー(人事部)が、激しいスマザータックル(相手の上半身をボールごと抱え込むようにタックル)を見舞う。直接ボールをもぎ取ると、東京ガスは左大外にボールを運んだ。ひとつひとつボールを繋ぐと、最後は途中出場の23番大矢雄太(中央導管事業部)が、素晴らしいストレートランで相手ディフェンスの足を止め、11番マイケル・ザキーア(人事部)のスペースを確保する。大矢からザキーアにパスが繋がり、ザキーアが左隅にトライした。55対5とする。

後半ロスタイムには、パスダミーからラインブレイクした13番西田悠人(都市ガス化営業部)から、大外の11番マイケル・ザキーア(人事部)にパスを繋ぎ左隅にトライ。62対5でノーサイドとなった。

この試合のマンオブザマッチには、攻守に常に激しく絡み続け、2トライを記録した8番ジャスティン・ダウニー(人事部)が選ばれた。

また、今シーズン初スタメンとなった、4番、村上丈祐(協力企業サポート部)、6番根來拓哉(神奈川導管事業部)、13番西田悠人(都市ガス化営業部)の渋い働きぶりも随所に光った。
4番村上は、80分間最前線で体を張り続けながらも、今シーズンの課題である反則への意識について声を張り続け、チームに芯を通し続けた。
6番根来は、目の前のブレイクダウンに常に激しく突っ込み、ボールの安定供給に貢献した。また、角度ある走りで相手ディフェンスを2度ラインブレイクし、自分のランニングでもチームを前に出した。
13番西田は、東京ガスラグビーのアタックの心臓として、素晴らしい仕掛けとパスで味方バックスを何度も活かし、走らせた。

チーム全体の課題としては、我慢しきれずに反則をしてしまうプレーが多い点であろう。後半の中盤で特に顕著に現れたように、良いディフェンス、良いアタックを展開しても、最後反則を犯すことで良い流れを切ってしまった。前節のヤクルト戦でも、反則が原因で突き放すことが出来なかったことを考えると、優勝に向けて必ず改善していくことが必要である。
次節の第6節は、ホームでセコムラガッツとの一戦となる。前節辛くも勝利した相手だけに、激闘が予想されるが、しぶとく戦い、勝利をつかんで欲しい。


広報担当:古屋龍太郎