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2023年12月11日

【トップイーストリーグ最終戦 結果】ヤクルトレビンズ戦

いつも東京ガスラグビー部を応援いただき、ありがとうございます。
12月09日(土)秩父宮ラグビー場で行われたヤクルトレビンズ戦は19対27(前半13対17、後半6対10)で敗北いたしました。

ヤクルトレビンズの皆様、レフリーの皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

東京ガスラグビー部は、トップイーストリーグ3位という結果になり、本試合をもちまして今シーズンは終了いたしました。
一年間、応援・ご支援いただき誠にありがとうございました。

来シーズンも東京ガスラグビー部へのご声援・ご支援をよろしくお願いいたします。


■ヘッドコーチコメント(川邉HC)

本日も東京ガスラグビー部へのご声援ありがとうございました。また素晴らしい試合環境を作っていただいた関係者の皆さまありがとうございました。

トップイーストリーグ最終戦、何としても勝ちたいと臨んだ一戦でしたが、ヤクルトレビンスのディフェンスが素晴らしく、トライラインを越えることができませんでした。

しかしながら敗戦はしましたが秩父宮ラグビー場で多くの観客の前で正々堂々戦った選手を誇りに思います。

この試合をもって今シーズンの東京ガスラグビー部の戦いは終わります。日頃より応援していただきました東京ガスグループの皆さま、ファンの皆さま本当にありがとうございました。

来シーズンは必ずや優勝して皆さまと喜びを分かち合いたいと思います!引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

■観戦記

リーグ最終節の相手は、ヤクルトレビンズ。レビンズは最終節を前に既に優勝を決めており、今シーズンのトップイーストにおいて最も優れたチームである。この試合の前に開催された、セコムラガッツ対横河武蔵野アトラスターズの試合でラガッツが勝利した為、試合の結果に関わらず、東京ガスラグビー部はリーグ戦を3位で終えることとなった。
2019年のトップイーストを東京ガスが制して以降、この両チームが毎年交互にトップイーストを制しており(新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止となった2020年を除く)、近年覇権争いを繰り広げる両チームにとって、プライドをかけた1戦となる。
両チームの会社関係者含め多くの方が集まったこの日の秩父宮は快晴、気温も15℃を超え、これ以上ないラグビー日和となった。

前半のスタートから、両チーム共にキックを多用し丁寧にゲームを進めていく。 先制トライを決めたのはレビンズだった。自陣10M中央付近でレビンズにターンオーバーを許すと、一気に自陣ゴールライン付近まで侵入されてしまう。その後、相手ボールラインアウトからモールを形成されると、そのままトライを許してしまった。前半8分、0対5(トライ後のコンバージョンキックは不成功)とされてしまった。
16分には、敵陣22M付近で相手のハイタックルによりペナルティを獲得すると、15番トミー・ベル(人事部)がペナルティゴールを決め3対5と差を縮めた。
しかし直後の19分、レビンズが東京ガス陣内で連続攻撃を仕掛けると、最後は13番が反転しながらボールをもらい東京ガスのディフェンダーをうまくずらしラインブレイク、そのままインゴールまで走り切りトライした。3対12(トライ後のコンバージョンキック成功)と差を広げられてしまった。
東京ガスは、続くリスタートのキックオフから素晴らしいプレーを魅せる。キックオフキャッチした相手15番の足元に6番上原充(北部導管事業部)が突き刺さり、ラックを乗り越えると、レビンズがたまらずにペナルティを犯す。東京ガスは敵陣深くで獲得したペナルティからタッチキックを選択し、トライを狙いに行くと、サインプレーから6番上原が抜け出しそのままトライした。後半21分、10対12(トライ後のコンバージョンキック成功)とすぐに差を縮めた。6番上原の一連のプレーは全てにおいて質が高く、流石の仕事ぶりであった。
その後も15番ベルの巧みなキックを活かしたエリアマネジメントで優勢にゲームを進めていく。敵陣深くで連続攻撃を仕掛けると、相手10番がノーボールタックルによるペナルティを犯した。28分、東京ガスはペナルティゴールを選択すると、これを15番ベルがしっかり決め、13対12と逆転に成功した。相手10番にはシンビンも適用され、東京ガスはさらに攻勢をしかけたいところであった。
35分には、敵陣22M内でマイボールラインアウト、マイボールスクラムの2度のチャンスを掴むも、共に相手に奪われてしまった。レビンズのしぶとさに後一歩のところでトライを取り逃がしてしまう痛恨のプレーであった。
すると、今度はレビンズに流れがいってしまう。相手10番がシンビンによる10分間の一時退場から戻ると、レビンズが攻勢に出た。連続攻撃から相手11番がミスマッチをつきラインブレイクすると、最後はタックルを受けながらサポートに来ていた相手5番に見事なオフロードパスを繋ぎ、5番がライン際ギリギリのところでトライした。前半45分、13対17(トライ後のコンバージョンキックは不成功)と逆転を許した。勝負の流れに大きく影響する数分間、東京ガスはレビンズに対し後手を踏んでしまった。前半はこのまま終了した。
後半開始早々、東京ガスは好プレーの連続から得たペナルティでスコアする。
連続攻撃から勢いのあるアタックを敵陣で重ねると、4番小野悠太(神奈川導管事業部)がラインブレイク、9番山岡篤樹(総合設備事業部)につないでラックとなったプレーで、レビンズがペナルティを犯した。後半4分、15番ベルがペナルティキックを成功させ、16対17と1点差に詰めた。
しかし後半8分、東京ガスは自陣でレビンズの連続攻撃を許し、この位置でペナルティを犯してしまう。ここで相手10番の判断はタップキックからの速攻アタックであった。虚をつかれた形となった東京ガスは、相手7番の強気の突破を前にトライを許してしまった。
16対22(トライ後のコンバージョンキックは不成功)と、またしても差を広げられてしまった。ペナルティを犯した7番鈴木達哉(総合設備事業部)も10分間の一時退場となり、非常に苦しい展開となった。
これ以上離されるわけにはいかない東京ガスは、後半12分に敵陣でペナルティを獲得すると、15番トミー・ベルがペナルティゴールを正確に沈め、19対22とスコアを接近させる。14番新居良介(北部導管事業部)、2番橋本一真(西部導管事業部)のまじめなチェイス、そしてタックルからもぎ取ったペナルティであった。
この後も東京ガスは、15番ベルのロングキックやハイパントを軸に時間を上手く使いながらスコアチャンスを伺うものの、じわじわとヤクルトが力を見せてくる。自陣でレビンズの連続攻撃を許すと、最後は大外展開からまたしても相手5番にトライを許してしまった。後半20分、19対27とされ、1トライ1ゴールでは逆転が出来ないスコアとなってしまった。
残り20分、東京ガスは逆転を目指してアタックを続ける。エリアマネジメントで優位に立ち、残り時間のほとんどをレビンズ陣内深くでプレーし、攻撃の試行回数はレビンズのそれを遥かに凌いだものの、レビンズのしぶとい守備の前に何度アタックしてもゴールラインを超えることが出来なかった。ゴール前、仕留めのラインアウトでのミスが増えてしまったことも響き、残り数メートル、残り数センチが遠かった。
東京ガスは意地の粘りをみせるも、レビンズが一枚上手だった。このままスコアは動かず終了し、東京ガス19対27ヤクルトレビンズで試合終了となった。

試合を通じて決定力はレビンズに分があり、厳しい戦いを強いられた。
劣勢の中、15番トミー・ベル(人事部)は、ロングキック、ハイパントを上手く使い、東京ガスを落ち着かせながらゲームをコントロールした。また、途中出場の22番黒澤健(リビング営業部)のボールキャリー、仕掛け等含めたアタックへの意思・意欲はとても印象に残った。
今シーズンは今日の試合で終了となるが、来年こそは再びトップイーストを優勝という目標を達成してほしい。